【未来に向かう気持ちを育てる】

今日は毎月やっている地元のおはなし会の日でした。
四月から小学校3年生になる子どもたちへ何を読もうかな~と考えていたのですが、これからだんだん思春期に入ってくる年ごろ、何か壁を感じちゃったとき、自分にどんな言葉をかけていけばいいのかな?と感じられる絵本を読んであげたいあなと思い、この絵本を選びました。

主人公のネズミのミックは自信がい。
だかた「強くかっこよくなりたいんだ」といろんな鎧を身に着けていきます。そんなミックにいつも太陽が問いかける言葉は「ミックはどうしたいの?」
何度も問いかけられているうちに、ミックは本当はどうしたいのかに気づき、ありのままの自分で最後は友達と仲良くなる、というお話です。
実はこの絵本の監修をされているのは フィードフォワードという考え方を広めていらっしゃる久野和禎さんです。先日久野さんの講演会を聞く機会がありました。フィードバックはよくみんなやりますが、うまくいかなかった過去の原因を振り返りすぎると人は切り開く力を損なってしまう側面もあると。それだったら「これからどうなりたい?」と問いかけて未来に向けて意識も無意識も向けていく方が前向きの結果につながるのだといいます。久野さんに「あなたはこれからどうしたいですか?」と聞かれた時にはこちらも「ドキッ」としました。
親子関係でも、大人が子どもに何度も「○○したらいいんじゃない?」「○○しなさい」というより「ほんとうはどうしたい?」と尋ねてみる。そんな親子のコミュニケーションの大切さをこの絵本は気づかせてくれます。
ちなみに本日読み聞かせした子供たち、「ほんとうはなにしたいの?」と太陽さんがきいたとき、「本当はミックは友達になりたいんじゃないの?」と言ってきたのです。鳥肌ものでした。読み聞かせをずっとしてきたこどもたち。ちゃんとミックの裏の気持ちわかっているんだな~と嬉しくなりました。
「本当はどうしたいか」今悩み中の高2息子にもさっき読み聞かせをしたところです。「本当に俺はどうしたいんだろうなあ」自問しながらお風呂に消えていきました。
家族でこういう対話していきたいですね!絵本はそんな対話のきっかけをくれますよ。

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